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DRAeGON プロトタイプ〜ver.2.00 写真室

この頃のフィギュアは自分でも、目を伏せて地の果てまで逃げ出したくなるような出来ですが、初心を忘れない為にも強力な意思を持って公にしておきます。




プロトタイプ (ワンフェス2006冬)

ひょんなことからワンダーフェスティバルとかいうイベント用に何か作る事になり、1週間で竜の可動フィギュアを作る。




幼少時に数個のプラモを作ったくらいで、知識も経験も何もない状態でスタート。
ネットであれこれ調べて材料を集め、手探りで頭から作り始めた。





形が出来ていくというだけで嬉しかった。





『泥』という感覚もないまま、制作最中はそれなりの出来に見えていた不思議。





表面処理をどこまでやってよいか分からず、適当なとこでサフを吹く。





当然の失敗を重ねながら、見様見真似の複製。





塗装知識もなく、ツヤはあった方がいいだろうという思い込み。





組んでみて、さすがに当時でも『アレ?』という気はした。

紛れもない、ほぼ100%の『泥人形』、いや『泥竜』が誕生した。
恥ずかしくて、とてもこれ以上の大きさでは画像を出せない。

しかし、なんと当時のWF会場でこの泥竜を買って下さった方が、聖人とも思しき博愛の人が2人いた。

もし御当人様がおられましたら、現在当方が制作しているどのフィギュアとも交換致しますので、何とぞ御連絡頂きますよう乞い願います。




DRAeGON ver.1.00 (2006.4)



目にストーン(シンセティックキャッツアイイエロー)を入れる。
この頃から2008年くらいまでは、目に光って見えるタイプの石やビーズを使用していた。












DRAeGON ver.2.00 (2006.4〜5)



翼を大きくして、尻尾を伸ばした。












当時の制作物は激しく拙く、フィギュアの世界がろくに見えていなかったけど、制作に付随する作業全てが楽しかった。
対して、今の方が制作途中で心が折れそうになる事が多い。

今は他者の作品の完成度や技術が見えてしまう分、自分に少々の技術は身についても自作への不満足感が大きくなってしまったのだ。

技術や精度はもちろん大事で磨く必要は大いにあるけれど、もっとワクワクして期待感に溢れる心で制作しなきゃ、元も子もない。

この当時のものを買ってくれた方々は、私のそういう気持ちがいくらかは通じて、または汲みとって頂いたのかも知れない。

誰かが代わりに作りそうなものではなく、他のどこにも無いような心に響く存在を作りたい。
自分の造形の志は、元々そこにあったのだと肝に銘じておこう。




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